恐怖箱　遺伝記 （文庫）の通販ならネットオフ！

原因不明の怪異は勿論それだけで十分怖い。だが、それに呪いや祟りといった原因、因果が絡む時、怖さは何倍にも膨れ上がる。いわくつきの恐怖は理由なき恐怖を遙かに凌ぐものなのだ。そしてその因果が過去に深ければ深いほど、未来に犠牲が連なれば連なるほどおぞましさは増大する。そんな恐怖の本質に迫ろうとしたのが本書、実験的ホラー小説大会「遺伝記」の傑作選である。収録の２４話はどれも独立したひとつの話として楽しめる。どこから読んでも構わない。だが、すべてがどこかで繋がっていることにお気づきになるだろう。巧妙に張り巡らされた因果の糸。邪悪な蜘蛛の巣の罠にかからぬようくれぐれもご用心あれ。

目次 ：梅の実食えば百まで長生き（加藤一）；発芽（つくね乱蔵）；紫陽花（久田樹生）；地図（つくね乱蔵）；信珠（茶毛）；細胞記憶（久田樹生）；Ｆｒｅｓｈ（加藤一）；蜜柑のある庭（ねこや堂）；届かぬ報い（蓮）；墓標（うえやま洋介犬）；擬態する殺意（上原尚子）；大好きだよ。（せんべい猫）；触るな（つくね乱蔵）；実演販売（つくね乱蔵）；蜜柑と梅干し（つくね乱蔵）；拾い物に福来たる（ねこや堂）；淘汰（茶毛）；黙死（茶毛）；ウミガメのスープ（深澤夜）；ある記事の齟齬（松村進吉）；長市の祭（深澤夜）；アンブッシュ（せんべい猫）；ハトと二挺拳銃とロングコート（廻転寿司）；名殺探訪（昼間寝子）

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