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木々の枝や根の広がりは、まるで天と地とを結びつける宇宙の軸のようだ―そう語る著者は信州で多感な少年時代を過ごし、文学を志してからは、幾度となくドイツやヨーロッパ各地を旅してきた。見慣れた木々も異国で出会うと新鮮で、驚きや感動を呼び起こす。木への深い愛着を、旅の想い出と重ねながら綴った日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。著者撮影による木々の写真も多数収録。

目次 ：春―光（ハイデルベルクの森；新緑のブナ林；「もっと光を」　ほか）；夏―空（ポプラの木；フィレンツェの石橋；白鳥の城　ほか）；秋―水（イチイの木；水郷のニレの木；異郷の落葉松　ほか）；冬―土（ああ、樅の木；ドイツのカシワ；やなぎの木　ほか）

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