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ポール・サイモン音楽と人生を語る/単行本

作家 HilburnRobert

ポール・サイモン音楽と人生を語る/単行本

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この商品の詳細

出版社
DU BOOKS
出版社シリーズ
ISBN
4866471174
サイズ
単行本
発売年月日
2020年04月01日

この商品の紹介

サイモン&ガーファンクルの青春の日々。
そして、ソロシンガーとしての成熟と孤独。
世界のビートを求める旅。

北海道新聞(2020.5.31)に、『ポール・サイモン 音楽と人生を語る』の書評が掲載されました。評者は鈴木惣一朗さんです。

「自伝は絶対に書かない」と公言してきたサイモンが、信頼をよせる著者とともに作り上げ、
ツアー引退とともに刊行された、決定的な一冊。


天才の創作の秘密や名曲誕生の秘話はもちろんの事、ポールの恋愛遍歴までが今まで公表されていたものを上回る取材量で詳細に明かされていて、ファン必読の一冊だと思いました。長身でハンサムなロッカーへのコンプレックスやアート・ガーファンクルとの確執も包み隠さず書かれ、それすらもポールの人間的な魅力だと感じました。彼の秘密が明かされてなお一層、私のポールへの愛は深まりました。――柴門ふみ(漫画家、エッセイスト)


高3の春、とあるアマチュアフォークコンテストで桜井に出会った。ヤツがすでに「ボクサー」や「早く家に帰りたい」をはじめ何曲もアート・ガーファンクルのパートを歌っていたこともあり、僕は夢中になってポール・サイモンの歌パートとギターをコピーした。桜井と坂崎なのでS&GならぬS&Sがそこで生まれた。その後、一緒に演ることとなった高見沢は「本家より本家っぽい」と言ってくれた。彼こそがS&Sの最初期のファンなのです。――坂崎幸之助(THE ALFEE)


ポール・サイモンの音楽との出会いは強烈なものでした。 ロックの洗礼もままならぬ十代、何気なく観た映画『卒業』、そのサウンド・トラックの美しさ。そして、深夜のラジオで流れてきた「コンドルは飛んでゆく」「明日に架ける橋」。ぼくはすぐに、この音楽を作った音楽家に、ついて行こうと決めました。そして、この人の作る音楽には、すべてがあると思いました。心に秘めたもの、苦しみ、哀しみがメロディやハーモニーになってるみたい。子供には神秘の世界でした。年を重ねると共に、その深みは増してゆき、自分がスタジオにいる時、慣らしとして、いつも「キャシーの歌」を弾きます。けれども、ポール・サイモンが本当はどんな人なのか、プライヴェートな部分はわからず仕舞い。だから本書で初めて、ぼくは人間・ポール・サイモンを知るわけです。そのことに、ブルブル震えています。――鈴木惣一朗(音楽家)


偉大なソングライターもひとりの人間で、迷いながら歩いて来たことを知る。音楽よりも野球に才能を見せた少年だった。バート・バカラックのお気に入りのデモ・シンガーだった。成功するキャロル・キングを横目に、同じ道をめざさなかった。77歳のエドガー・ヴァーレーズに会って、啓示を受けていた。ページをめくる度に、くらくらするようなエピソードが待っている。――高橋健太郎(音楽評論家、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア)


バンドマンだった父の奏でるジャズから、ロックンロール、ドゥーワップ、ティン・パン・アレイで量産されるポップ・ヒット、グリニッジ・ヴィレッジのフォーク旋風、移民の街ニューヨークならではのラテンやアフリカ音楽、腕ききセッションマンたちによるフュージョン、そして近年のアメリカーナや現代音楽との接近遭遇まで……。ポール・サイモン自らがいきいき語る多彩な音楽の記憶は、そのまま米国東海岸の音楽史そのものでもある。――能地祐子(音楽評論家)


ポール・サイモンがスーパースターであることは論を俟たない。
ソロの道を歩まずとも、サイモン&ガーファンクルの片割れ(あえてそう呼ぶ)としての名声だけでも十分にスターたり得たはずだ。
そしてぼくたちは、サイモンが「天与」と評したい(じゃないと説明がつかない)ほどの才能を備えた作曲家であり、アメリカ文学史の一翼を担う作詞家(あえて「詩人」とは呼ばない)であり、飽くなきリズムの冒険家であることも知っている。がしかし、それも今だからこそ言えることなのかもしれない。1967年の初めに、映画監督のマイク・ニコルズが次回作にS&Gの音楽を使いたいと彼らのマネージャーのモート・ルイスに電話したとき、ニコルズはS&Gの曲がサイモンひとりの手によるものであることを理解していなかった。もちろん、その「次回作」こそが『卒業』なのだが。
そういった類の挿話を、この本では数多く読むことができる。
これまでサイモンの不勉強なリスナーだったぼくは、この本でいくつもの細かい(だが彼の音楽を十全に味わうためには必須の)情報をはじめて知った。事実、この本を読んでからというもの、若いころからなんとなく好んでいた「何かがうまく(“Something So Right”)」を聴くと涙が出そうになる。曲の本質を数十年も知らずにきたくやしさと、この歳になって知ったしあわせに。――松尾潔(音楽プロデューサー)


重要曲については歌詞を掲載し、ポール自ら、その背景を語り、
レコーディング手法については、S&G時代からのエンジニア兼プロデューサー、ロイ・ハリーが証言した、
クリエイターも必読の書。



1968年、「 ミセス・ロビンソン 」(最優秀レコード賞等、計2部門)、1970年『 明日に架ける橋 』(最優秀アルバム賞等、 計5部門)、1975年『時の流れに』(最優秀アルバム賞等、計2部門)、1987年『グレイスランド』(最優秀アルバム賞等、計2部門)など、史上最多となる13のグラミー賞を受賞。
1990年、サイモン&ガーファンクルとして、2003年にはソロで、「ロックの殿堂」入り。
2006年、 米タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に、唯一のミュージシャンとして選ばれる。
2007年、アメリカ議会図書館「ガーシュウィン・アワード」の第1回受賞者となる。


アメリカのポピュラー音楽界では、ガーシュウィン兄弟以来、
最高の職人である男の考え方と作曲術を魅惑的に検証した本。
―― リンダ・ロンシュタット


サイモンの最高傑作のような感触をもたらしてくれる1冊。
この本を読めば、だれもが魂を揺さぶられるようなエピソードを胸に、彼の音楽を聞き返してしまうだろう。―― キャメロン・クロウ


ポールはだれにも、ボブ・ディランにも、スティーヴィー・ワンダーにも、
いや、とにかく名前の挙がるだれにも負けたくないと思っている。―― ランディー・ニューマン


プロローグから引きこまれ、ぼくにも史上もっとも偉大な曲の遺伝子コードが発見できるんじゃないかという気がしてきた。―― ボノ


ことソングライティングに関しては、だれもポール・サイモンにかなわない。
本書は当代きっての詩人兼ミュージシャンの姿を巧みに描き出している。―― ポール・マルドゥーン


クイーンズのドゥーワップ少年が世界的な存在へと進化するまでの道のりを、
生き生きとした、目の覚めるような筆致で描き出す。
なによりもすばらしいのは、サイモンのユニークな才能に光を当てつつ、
彼の音楽ばかりか私生活の内側にも誘ってくれることだ。―― ビリー・コリンズ




奥田祐士(おくだ・ゆうじ)
1958 年、広島生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。雑誌編集をへて翻訳業。
主な訳書に『ポール・マッカートニー 告白』『ロビー・ロバートソン自伝』『スティーリー・ダン・ストーリー』『ヨット・ロック AOR、西海岸サウンド黄金時代を支えたミュージシャンたち』 などがある。

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