思い出を次の人に
ことねさん
正直、今回カードを手放すと決めるまで、かなり悩みました。
できればずっと手元に置いておきたかったし、「売る」という選択をする日が来るとは思っていませんでした。
でも、身の回りを整理していく中で、今ポケモンカードを本当に好きな人の手に渡って、また大切にしてもらえるならそれが一番幸せなんじゃないかと思えるようになりました。
それと同時に、現実的にお金がかなり厳しい状況でもあって……色々考えた結果、今回手放す決断をしました。
このカードたちは、ただの「コレクション」ではなくて、自分の人生の中の思い出そのものです。
たとえば、
「白いMゲンガーEX」と「ゲンガーEX」。
これは、いとこの親に買ってもらった「ファントムゲート」のパックから出た、ついてきたカードです。
当時の自分は色違いポケモンが本当に大好きで、「白いメガゲンガーがどうしても欲しい」と思って、お願いして買ってもらったのを今でもはっきり覚えています。
今はもう、その叔母は亡くなってしまっていて、このカードを見るたびに当時の記憶がよみがえります。自分にとっては、思い出が詰まった特別な一枚です。
「MリザードンEX(ワイルドブレイズ・グレンダイブ)」は、祖父母と初めてポケモンセンターに行ったときに買ってもらったものです。
そのとき、「ディズニーランドに行く?」と聞かれたのに、迷わず「ポケモンセンターがいい」と答えた自分がいました。
今思えば、それだけ本気でポケモンが好きだったんだと思います。
あの時カードを買ってもらえた嬉しさは、今でも忘れられません。
映画プロモの「フーパ」は5枚あります。
これは当時ポケカをやっていた友達みんなで映画を観に行って、後々引退する時、それぞれにもらったものです。
その後、みんなが少しずつポケカを辞めていく中で、「もう使わないから」と託されて、自分の手元に集まったカードたちです。
気づけば最後まで続けていたのは自分だけになっていました。
今回売ることについては、いちおう皆から許可ももらいました(笑)
同じように、映画配布の「アーマードミュウツー」も4枚あります。
この頃にはすでに1人が先に辞めていたのでフーパより1枚少なくなりました。
今思うと、その時点から少しずつ「終わり」が始まっていたのかもしれません。
そして、さらに古いDP時代のカードも混ざっています。
これは習い事先のお兄さんからもらったカードで、これがきっかけでポケモンカードを始めました。
最初は、クリスマスにスターターセットをもらって、付属のDVDを見ながらルールを覚えました。
母と父が相手になってくれて、ぎこちないながらも一緒に遊んでくれたのをよく覚えています。
父が仕事帰りにたまにパックを買ってきてくれたこともありました。
あのときの嬉しさは、言葉にすると軽くなってしまうくらい、本当に特別なものでした。
お小遣いを貯めてパックを買ったり、友達とずっとポケカをしたり。
ポケモンカードを通して、たくさんの友達ができました。
笑った記憶も、悔しかった記憶も、勝ったときの嬉しさも、全部このカードたちと一緒にあります。
だからこそ、今回の出品は「処分」ではなく、「旅立ち」だと思っています。
自分の思い出を背負ったこのカードたちが、次の持ち主のもとで、また新しい思い出を作ってくれたら、それ以上に嬉しいことはありません。
もしこのカードたちを手に取ってくださる方がいたら、どうか大切にしていただけたら嬉しいです。
【×】CLOSE