この商品の詳細
- 出版社
- 筑摩書房
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4480077240
- サイズ
- 新書
- 発売年月日
- 2026年01月01日
この商品の紹介
法廷では
権力者も庶民も
“丸裸”にされる。
『絶望の裁判所』著者の元判事・法学者が語る
人間の“なまの姿”──
裁判官は、法廷で、人間の「必死の姿、裸にされた姿」と対峙する。訴訟という泥まみれの戦場においては、人間性の深淵を覗かざるをえない場合があり、特に、その隠された側面、表立っては語られにくい側面にふれることは多い。法壇から、また時にはいわば神の視点から、紛争や当事者を、さらには自分自身を見据える仕事を33年間務めた著者が、古今東西の書物・作品をも渉猟しつつ、人間の本性とそれを取り巻く世界の種々相を、縦横無尽に、かつ生々しく活写する。
【本文より】
私たちの内なる「悪」
…悪は、自分とはかかわりのない事柄だとしてそれをみまいとする人々のところにこそ、その隙を突くかたちで訪れる。…
親子という難しい関係
…憎しみは、愛が反転した場合にこそ、最も激しく燃えさかる。男女間でもそうだが、親子や兄弟姉妹間の場合には、切っても切れない血のつながりが、それに拍車をかけるのだ。…
「私」とは何か?
…人が犯罪を含め禁じられている行為に手を染めるのをみずからの意志で控えることは、その行為の瞬間が近付けば近付くほど、その困難さが高まり、実質的には不可能に近付いてゆくのではないかとの疑いをもっている。…
裁判官が見た人間の本性/新書