この商品の詳細
- 出版社
- 文化資源社
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4910714165
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2025年11月01日
この商品の紹介
明治大学名誉教授・原道生(1941–2024)。
近松門左衛門をはじめ、義太夫浄瑠璃や歌舞伎、近世演劇の世界を長年にわたり探究し、その成果を世に問い続けてきた碩学の遺稿集が刊行されます。
本書は五章構成。近松浄瑠璃の作劇法や人物造型の精緻な考察、歌舞伎における心情表現や身体性、近世演劇を支える思想的基盤、役者評判記や狂言本の翻刻に至るまで、原先生の研究の全貌を余すところなく収めました。学界で評価を受けた主要論文に加え、これまで広く知られる機会の少なかった論考や講演記録も収録し、研究者にとっては不可欠な資料であると同時に、日本芸能の魅力を伝える文化遺産としても読み継がれる内容となっています。
「浄瑠璃の死生観」「慰み意識の変貌」「歌舞伎俳優と前衛的演出」など、芸能を越えて人間社会の在り方に迫る視点は、いまもなお新鮮な問いを投げかけます。
近世文学・芸能研究者はもとより、日本文化の基層に関心を抱くすべての読者に捧げる、珠玉の学術遺産です。
近世演劇への展望/単行本
5,498
円(税込)