この商品の詳細
- 出版社
- 左右社
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4865284720
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2025年06月01日
この商品の紹介
至高にしてアバンギャルドな、北斎最晩年の巨大天井絵「鳳凰図」。
その制作の裏側に、最先端のデジタルスキャン技術で挑む——
印象派をはじめ、世界の芸術文化に影響を与えた葛飾北斎。
代表作「富嶽三十六景」を70代で描き上げた北斎には、さらにその最晩年に手掛けた知られざる肉筆画の大作があった。それが長野県小布施町の岩松院本堂に残された天井絵「鳳凰図」である。
当地の豪商、高井鴻山の招きに応じ、江戸から240キロ離れた小布施まで数度足を運び、手掛けたとされるこの天井画「鳳凰図」にこのたび、高精細デジタルスキャンがなされた。完成した精密な複製作品によって、肉眼では見えなかった細部の筆致が鮮やかに甦り、新たな鑑賞体験を提供するばかりか、浮世絵研究者たちに対しても新たな分析、読解へと結びつく大いなる刺激となっている。
最新技術との融合により、「画工」北斎の新たな側面に光を当て、美術展示の新たな可能性を切り開く一冊。
◉図版230点超! 9名による論稿を収録した充実の内容
【執筆者】
荒井美礼(北斎館学芸員)
日野原健司(太田記念美術館主席学芸員)
国枝学(NTT ArtTechnology)
久保田巌(株式会社アルステクネ)
向井大祐(日本画家)
金田功子(北斎館北斎研究所)
市村次夫(北斎館理事長)
渡辺正己(曹洞宗梅洞山岩松院第三十世住職)
由良哲次(歴史哲学者、美術史家)
小布施の「鳳凰図」の謎/単行本