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怪異を媒介するもの /単行本書籍

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怪異を媒介するもの の詳細

出版社
: 勉誠出版
出版社シリーズ
:
ISBN
: 9784585226536
サイズ
: 単行本
発売年月日
: 2015年8月25日

怪異を媒介するもの の商品紹介  (TSUTAYAオンラインショッピングより)

「怪異」は中国の災異思想をはじめ、日本の神仏による霊験や物の怪、西洋の驚異、また民間説話や芸能、文学作品に見える妖怪など、様々なものを指すが、いずれも不思議な現象を読み解き、説明する情報の発信者と受容者のコミュニケーションによって成立する。そこには、神霊と人、人と人を「媒介」する“知”と“技”が重要な役割を果たしてきた。卜占や託宣を操る宗教者、怪異を知識で解釈する儒者や国学者、怪異をエンターテイメントに昇華させる作家や芸能者等「媒介者」は多様である。その諸相を検討し、「怪異」をめぐる社会や人々の心性のダイナミズムを明らかにする。

目次 :1 記す・伝える(霊験寺院の造仏伝承―怪異・霊験譚の伝播・伝承;『風土記』と『儀式帳』―恠異と神話の媒介者たち;奈良時代・仏典注釈と霊異―善珠『本願薬師経鈔』と「起屍鬼」;「妖怪名彙」ができるまで);2 語る・あらわす(メディアとしての能と怪異;江戸の知識人と“怪異”への態度―“幽冥の談”を軸に;クダンと見世物;「静坐」する柳田国男);3 読み解く・鎮める(遣唐使の慰霊;安倍吉平が送った「七十二星鎮」;天変を読み解く―天保十四年白気出現一件;吉備の陰陽師 上原大夫);4 辿る・比べる(王充『論衡』の世界観を読む―災異と怪異、鬼神をめぐって;中国の仏教者と予言・讖詩―仏教流入期から南北朝時代まで;中国中世における陰陽家の第一人者―蕭吉の学と術;台湾道教の異常死者救済儀礼;アラブ地域における夢の伝承)

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