この商品の詳細
- 出版社
- ふらんす堂
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4781413013
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2020年09月01日
この商品の紹介
◆第一句集シリーズ/II
桃ふたつかたみに息を吸うて吐く
「かたみに息を吸うて吐く」というもの桃も二つ、人間も二人。お互いに食べ合っているのは仲のよい二人に違いない。すると桃も艶々してくる。そこに魅力があるんじゃないかしら。
(序・金子兜太)
◆自選十句
菫草怒りの束は光に放つ
春の宵ひと刺してきた口漱ぐ
水草生う白きリネンの匂いして
沖縄忌見て見ぬふりの指を嗅ぐ
大浦天主堂毛虫一匹入れる瓶
八月のゆるき寝息の映画館
桃ふたつかたみに息を吸うて吐く
蒼穹はカッターナイフ銀杏散る
フクシマやスローモーションの牡丹雪
今日を跳ぶかぼそさを跳ぶ冬の虫
瑠璃蜥蜴/単行本
990
円(税込)