この商品の詳細
- 出版社
- 集広舎
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4904213858
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2019年11月01日
この商品の紹介
毎日が落語の入り口
一月一日の「御慶」から十二月三十一日の「芝浜」まで一日一本、地域寄席「狸ばやし」の主人が選び抜いた落語を紹介。旧暦、西暦を都合よく使い、歴史、映画、文学を歩き、記念日を活用し、だじゃれやこじつけで、全ページに描かれた粋な挿絵とともに春夏秋冬、年中楽しめる落語ガイドブック。
落語の楽しさ、面白さの詰まった「落語暦」です! ワハハのハ(林家木久扇)
「薮入り」を紹介した原稿に、私が泣きました(桂福団治)
落語オタクの真骨頂がこの暦にあり(桂ひな太郎)
葉室麟の〝幻の原稿〟「狸ばやし騒動記」掲載!
直木賞作家がもぎりをした落語会!
◆1年365日、私と気ままな落語の旅を始めましょう。
・・・八五郎が、暮れにはしごに鶴がとまっている夢を見た。易者に富くじで、「鶴の一八四五」を買おうかと尋ねると、はしごは、まず登るときに用いるものだから、下から「鶴の一五四八がいい」と言われ、この番号を買った。これが千両の大当たり。元旦準備。着物に裃をこしらえて、ためていた家賃を大家に払い、元旦のあいさつを教えてもらう。「御慶」と言えば失礼はないと聞いたから、誰にでも御慶、御慶。一日でお大尽になり、尻の座らない八五郎が嬉しそうだ。(中略)私は宝くじをよく買うが、「た」がなくて「空くじ」ばかり。やっている寄席が「狸ばやし」だからなあ。
(本文「1月1日 御慶」より)
落語暦(らくごよみ)/単行本