この商品の詳細
- 出版社
- 同時代社
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4886838636
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2019年10月01日
この商品の紹介
子にとって親とは
どんな存在なのか
ある時から冬子にとっての家庭は癒しの場どころか、
外の世界以上の戦場と化した――。
〈「冬子の場所」は第八六回芥川賞候補作品の「影の怯え」と対をなす作品である。「影の怯え」は娘の暴力的な叛乱に身をさらす父親と母親の姿が描かれているが、「冬子の場所」は視点を変えて、娘の側からみた家族の姿があぶり出される。ここに展開されるのは息苦しいほどの希求力をもった冬子という少女の自我の形成を通して、その自我に作用する家族の姿である。執拗に描かれる冬子の意識の流れの中に共同幻想としての家族の姿が立ち現れる。……〉(本書「かいせつ 家族と自我の成熟」より)
冬子の場所/単行本
1,150
円(税込)