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経済成長黎明期に日本を後にした。あれから40年―。筆者にとって、母国は見知らぬ国になっていた。しかし、夏目漱石が疑念を抱いた日本人の西欧文化への認識の曖昧さと軽薄な摸倣は、明治以降驚くほど変わってはいなかった。

目次 ：1楽章 南ティロルの夏―Allegro gioioso(うきうきと陽気に);2楽章 いざ里山へ―Andante(アンダンテ);3楽章 樅ノ木の家から―Allegro ma non troppo(ほどほどに陽気に);4楽章 東山魁夷Cantico Spirituale(霊歌)―Adagio mistico

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