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異界は特別な場所にあるのではない。日常と日常のつなぎ目のようなところでひっそりと待ちかまえているのだ。だからこんなにも怖いのである。不思議としかいいようのない出来事、日常の小さな綻びのような恐怖の中で、誰かに見つめられている気配、何かがまとわりつく感触。そこには「何か」がいる。人知れず現代をさまよう「何か」。怪談の名手、さたなきあが贈る、アナタが知らない世界から届くリアルに怖い話。あらためて言うまでもないが、すべて実話である。

目次 ：第1章 人が行ってはいけない場所(ふしぎな話し声;踏み入るほうが悪い ほか);第2章 家族はみんな仲良し(一家心中はいつまでも;いつも出合う団地の子供 ほか);第3章 災難は突然ふりかかる(洗っても洗っても;気づかない人びと ほか);第4章 電車の行き帰りにはご用心(見たことのない店員;優先座席に座ったばかりに)

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