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三島由紀夫幻の遺作を読む-もう一つの『豊饒の海』- /新書書籍
作家:井上隆史

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三島由紀夫幻の遺作を読む-もう一つの『豊饒の海』- (新書) の詳細

出版社
: 光文社
出版社シリーズ
: 光文社新書
ISBN
: 9784334035945
サイズ
: 新書
発売年月日
: 2010年11月15日

三島由紀夫幻の遺作を読む-もう一つの『豊饒の海』- (新書) の商品紹介  (TSUTAYAオンラインショッピングより)

三島由紀夫は昭和四十五年十一月二十五日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げた。その死の当日、遺作となった小説『豊饒の海』の第四巻『天人五衰』の最終原稿が、編集者に渡された。ところが、「創作ノート」と呼ばれる三島のノートには、完成作とは大きく異なる内容の最終巻のプランが検討されていた。近年、調査が進んだ「創作ノート」と、『豊饒の海』の重要なテーマである仏教の唯識思想に基づいて、三島が検討していた幻の第四巻の作品世界を仮構し、そこから三島の自死の意味と、三島文学が書かれ、かつ読まれた場である戦後日本の時空間について再考する意欲作。

目次 :第1章 幸魂の小説―『豊饒の海』の構想;第2章 唯識とは何か;第3章 救済の理念としての輪廻;第4章 世界は存在する!;第5章 光明の空に赴く;第6章 虚無と救済の闘争;第7章 神々の黄昏;第8章 五つの観点から―「第四巻plan」ノート再読;第9章 もう一つの『豊饒の海』;第10章 虚無の極北の小説;エピローグ―さらに、もう一つの『豊饒の海』

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