この商品の詳細
- 出版社
- 径書房
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4770501838
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2003年10月01日
この商品の紹介
ささいなことで大声を出し、家族を威圧するお父さん。「バカヤロー、テメェー」は、やめてください。
──ある日、毎日新聞に一通の投書が掲載された。怒鳴る夫に苦しむ妻からの訴えだった。すると驚いたことに、その投書に300通もの手紙が寄せられたのだ。
「私も怒鳴られている」「子どものころから怒鳴られ続けて、いまでも怒鳴り声を聞くと苦しい」「元校長の夫に40年間、怒鳴られ続けた」「私の人生を返してほしい」「死んでくれたらと思う」……。それはまさに妻や子どもの、悲痛な叫びだった。
「僕は妻子に手をあげたことはありません」と言って胸を張るお父さん。あなたは怒鳴っていませんか? 怒鳴って妻子を怯えさせ、自分の考えを押しつけていませんか?
怒鳴られると、心がぼろぼろになるのです。みじめなのです。生きる力を奪われるのです。
──DV防止法が施行され、家庭内暴力は取り締まりの対象となった。だが、怒鳴ることを取り締まる法律はない。「暴力を振るわれるよりマシでしょう」と、相談員はこともなげに言う。怒鳴られ続ける苦しみ、精神的虐待が、どれほどの苦しみを与えるのかを理解していないのだ。しかし、虐待を受けた多くの人が、暴力行為そのものよりも、浴びせられた言葉、見せつけられた態度で、より深く傷ついたと証言している。ことに女性は、言葉によって癒しようのない深い傷を負う場合が多いのだ。
安らぎの場であるはずの家庭を、緊張と不安で満たし、ストレスを与える場にしているお父さん。怒鳴られ続けた人々の、苦しみの声を聞いてください。そして、二度と怒鳴らないでください。あなたの「怒鳴り」は暴力です。精神的虐待なのです。
お父さん、怒鳴らないで-殴られるより苦しいよ!-/単行本