着物買取おすすめ業者ランキング10選【2025年最新】口コミ評判&高く売るコツも

近年の海外の日本文化ブームを背景に着物の需要が高まり、買取価格も上昇傾向にあります。

着物の買取業者は、着物専門のチェーン店から個人店までさまざまですが、業者によって在庫状況や販路が異なるため、着物の査定額にも違いが出てきます。
そのため、業者選びに失敗すると、高値で売れたはずの着物を安価で買い取られてしまいかねません。

そうならないために、着物の売却を考える際は、買取相場や買取業者の特徴を理解しておく必要があります。

本記事では、おすすめの着物買取業者10選や着物の買取相場、高価買取のコツを解説します。

【口コミ評判が良い】着物の買取業者おすすめランキング10選！

近年、終活や生前整理を機に着物の売却を考える人が増えています。

着物の買取業者は、着物専門のチェーン店から個人店までさまざまで、買取方法も業者によって異なります。
そのため、着物を売却する際、どの業者が自身にあっているか判断するのは容易ではありません。

買取業者選びに失敗すると、高値で売れるはずの着物を買い叩かれてしまったり、売る予定のなかったものまで売却を迫られてしまったりというトラブルに遭遇する危険もあります。

このようなトラブルに合わないために、業者の特徴を理解し、気持ちよく取引できる買取業者を選べるようにしましょう。

ここでは、着物買取でおすすめの業者をランキング形式で10選紹介します。

	買取業者名	出張買取	宅配買取	店頭買取
1位	福ちゃん
2位	バイセル
3位	ザ・ゴールド
4位	ウリエル
5位	コメ兵
6位	京都高級呉服買取センター
7位	リファスタ
8位	高く売れるドットコム
9位	彩羽
10位	エコリング

【1位】福ちゃん

福ちゃんは、経験豊富な査定士が在籍する買取業者です。
出張買取と宅配買取、店頭買取に対応しています。

国内外に多数の販売ルートを持つため、再販リスクを考慮せずに積極的な高価買取を実現しています。
有名作家物や人間国宝作品、各産地の銘品から古いアンティーク着物まで幅広く買取対応し、他店で買取できなかった着物も買い取ってもらえるかもしれません。

また、出張買取では女性査定士によるレディースプランも用意されているため、女性でも安心して利用できます。
クーリングオフ制度完備で、8日間のキャンセル保証もあるため、初めての着物買取でも安心です。

買取後に後悔した場合はクーリングオフ制度を使ってキャンセルできるので、買取に不安がある初心者の方におすすめの買取業者です。

買取業者名	福ちゃん
対応可能地域	北海道、宮城県、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、静岡県、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、熊本県、鹿児島県
買取方法	出張買取、宅配買取、店頭買取
営業時間	午前9時～午後8時
電話番号	0120-947-295
申し込み方法	電話、WEB
ホームページ	https://www.fuku-chan.info/kimono/

福ちゃんの口コミ

（出典：ヒカカク！）

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【2位】バイセル

バイセルは着物の幅広い知識を持つ経験豊富な査定士が在籍し、査定士と商品管理部門の二重チェック体制で品物の価値を見落とさない徹底した査定を行っています。
手数料完全無料で全国の出張、宅配、店頭買取に対応しています。
また、出張買取では女性査定士も在籍しているので、女性に鑑定してほしい方にもおすすめです。

汚れやシミがある着物から証紙のない着物まで幅広く査定し、クーリングオフ制度完備で8日間のキャンセル保証があり、買取成立後のフォローコールサービスも充実しています。

査定の精度と安心感を重視する方や、女性査定士を希望する方はバイセルを利用してみるとよいでしょう。
丁寧な対応と予想以上の買取価格で顧客満足度の高い業者です。

買取業者名	バイセル
対応可能地域	日本全国
買取方法	出張買取、店頭買取、宅配買取
営業時間	24時間365日電話受付可能
電話番号	0120-612-773
申し込み方法	電話、WEB、店頭
ホームページ	https://buysell-kaitori.com/kimono/

バイセルの口コミ

（出典：バイセル）

【3位】ザ・ゴールド

ザ・ゴールド は創業60年以上の歴史のある老舗買取業者です。
社員全員が着物査定の徹底した教育研修を受けているため、最新相場に基づいた査定を行います。

また、自社運営のリユース着物市場を持つため、最高値での流通を目指した高価買取が可能です。
手数料無料で全国対応の出張・宅配・店頭買取に対応しており、シミや古い柄の着物から無名の着物まで幅広く査定しています。
値段がつかない着物も、無償で引き取りボランティア団体に寄付する社会貢献活動も行っています。

出張買取時の「思いやりサポート」で身の回りのお困り事にも対応してくれるため、安心感を重視する方におすすめの買取業者です。

買取業者名	ザ・ゴールド
対応可能地域	日本全国
買取方法	出張買取、宅配買取、店頭買取
営業時間	午前9時～午後6時半
電話番号	0120-355-525
申し込み方法	電話、WEB、店頭
ホームページ	https://www.the-gold.jp/

ザ・ゴールドの口コミ

出典：Google

出典：Google

【4位】ウリエル

ウリエルは、関東および近畿地方を中心とする買取業者です。
着物の買取に注力しており、経験豊富な査定士が着物の種類・産地・年代・技法などをじっくり確認しながら適正価格で評価してくれます。

おもな買取方法は出張買取で、出張料や査定料などの手数料は無料です。
出張買取に特化しているだけあって、即日対応や女性査定士を選べるなど、利用者に寄り添うサービスが充実しています。

また、催事買取も行っており、関東エリアの商業施設やスーパーで無料査定イベントが開催されています。
買い物のついでに立ち寄れるので、気軽に利用したい人におすすめです。
催事買取の開催場所は、24時間対応の電話またはメールで教えてもらえるため、気になる人は問い合わせてみるとよいでしょう。

買取業者名	ウリエル
対応可能地域	茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、兵庫県、京都府、滋賀県、大阪府、奈良県、和歌山県、三重県、岐阜県、静岡県、愛知県、岡山県
買取方法	出張買取、催事買取
営業時間	24時間受付（年末年始除く）
電話番号	0120-242-556
申し込み方法	電話、WEB
ホームページ	https://www.uriel-cuore.co.jp/kimono/

ウリエルの口コミ

（出典：ウリエル）

【5位】コメ兵

コメ兵は愛知県に本社のあるブランド品などの買取業者です。
ブランド品やジュエリー、時計を中心に着物の買取も行っています。

コメ兵では、出張・店頭・宅配の3つの買取方法に対応していて、宅配買取時は着払いで発送可能です。
また、LINEでの事前査定も行っており、店頭へ持ち込む前に査定金額の目安がわかります。

中部地方を中心に全国で190店舗展開しており、現金または振込で支払いしています。
そのため、急に現金が必要になった方や、着物以外のブランド品もまとめて売却したい方におすすめの買取業者です。

買取業者名	コメ兵
対応可能地域	全国（宅配） 店頭買取（日本全国190箇所） 出張買取（関西、中部、関東エリア）
買取方法	店頭買取、宅配買取、出張買取
営業時間	午前10時半～午後6時
電話番号	出張買取：0120-307-177 宅配買取：0120-140-981 店頭買取：0120-229-966
申し込み方法	WEB
ホームページ	https://komehyo.jp/kaitori/

コメ兵の口コミ

（出典：コメ兵）

【6位】京都高級呉服買取センター

京都高級呉服買取センターは、創業55年の実績を誇る着物専門の買取業者です。
着物どころである京都で長年呉服の卸業を営んできた経験を活かし、専門業者ならではの確かな目で査定を行います。

宅配買取で全国に対応しているほか、京都市内の本店では店頭買取も可能です。
京都近辺や東京23区内であれば出張買取も行っており、買取方法が充実しています。

また、LINEによる事前査定も可能で、画像を送信するだけでおおよその見積もり金額がわかります。
人気作家や人気織元の作品、百貨店で購入した着物は高額買取が期待できるため、値打ち物を査定してもらいたい方には特におすすめです。

買取業者名	京都高級呉服買取センター
対応可能地域	日本全国
買取方法	出張買取、店頭買取、宅配買取
営業時間	午前9時～午後6時
電話番号	0120-075-529
申し込み方法	電話、WEB、LINE、店頭
ホームページ	https://www.gofuku-kaitori.com/

京都高級呉服買取センターの口コミ

（出典：京都高級呉服買取センター）

【7位】リファスタ

リファスタは、宅配買取に特化した着物買取業者です。
着物全般をはじめ、帯や小物類など買取対象の幅が広く、1点からでも手数料無料で気軽に査定を依頼できます。

宅配買取は、電話・メール・LINE・Webサイトから申し込みが可能で、必要に応じて梱包キットも手配してもらえます。
宅配業者の指定がないため好きな場所から発送ができ、着払いだから送料を気にすることもありません。
もし査定金額に満足できなくても、原則、手数料無料で返送してもらえます。
※全てに値段がつかなかった場合は着払いにて返送

リファスタは、着物のほかに貴金属やブランド品の買取にも力を入れている業者です。
着物と一緒に売りたい品物がある方は、まとめて査定をお願いしてみましょう。

買取業者名	リファスタ
対応可能地域	日本全国
買取方法	宅配買取
営業時間	午前11時～午後8時
電話番号	0120-954-679
申し込み方法	電話、WEB、LINE
ホームページ	https://kimono.refasta.com/

リファスタの口コミ

（出典：リファスタ）

【8位】高く売れるドットコム

高く売れるドットコムは、マーケットエンタープライズが運営する総合ネット買取サービスで、累計利用者は710万人以上の実績を誇る信頼性の高い買取専門店です。

全国13拠点にリユースセンターを設置し、宅配買取、出張買取、店頭買取の3つの買取方法に対応しています。
また、忙しい人でも買取申し込みができるよう、午前9時15分から午後9時まで電話申し込み可能となっています。

高く売れるドットコムは、上場企業の安心感を重視される方、さまざまな商品をまとめて売却したい方、夜間でも相談したい方におすすめの買取業者です。
着物以外にも家電や楽器、カメラなど幅広く取り扱っているため、ご自宅の不用品をまとめて整理したい方には特に便利なサービスです。

買取業者名	高く売れるドットコム
対応可能地域	北海道、岩手、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、奈良、和歌山、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、鳥取、島根、山口、福岡、佐賀、長崎、熊本
買取方法	出張買取、店頭買取、宅配買取
営業時間	午前9時15分～午後9時 （年末年始除く）
電話番号	0120-503-864
申し込み方法	電話、WEB
ホームページ	https://www.takakuureru.com/kimono/

高く売れるドットコムの口コミ

（出典：高く売れるドットコム）

【9位】彩羽

彩羽は、大阪と名古屋点に店舗を構える古物商です。
着物や和装小物に加えて、骨董品やブランド物など幅広いジャンルの買取に対応しています。

店頭買取のほか、関西および東海地域であれば出張査定を依頼することも可能です。
生前整理や遺品整理も行っているため、着物以外の不要品もまとめて売却したい人にとって頼れる存在となるでしょう。

なお、彩羽では、虫食い・汚れ・傷み・色褪せなどのダメージがある着物も査定が可能です。
他店では対象外の着物も買取ってもらえる可能性があるため、手元に古い着物がある方におすすめします。

買取業者名	彩羽
対応可能地域	日本全国
買取方法	出張買取、店頭買取、宅配買取
営業時間	午前9時15分～午後5時30分
電話番号	0120-655-168
申し込み方法	電話、WEB、LINE
ホームページ	https://iroha-kimono.com/

彩羽の口コミ

（出典：彩羽）

【10位】エコリング

エコリングは、全国に318店舗を展開し、常時200名以上の鑑定士が在籍する着物買取業者です。
大手ならではの豊富な買取実績のもと、ノーブランド品から友禅・紬などの高級着物まで、最新の相場情報で査定してくれます。

買取方法は店頭・出張・宅配の3通りで、LINEを利用した事前査定にも対応しています。
店頭と出張買取の場合は、原則的に現金での支払いになるため、その場で即現金化したい人にもおすすめです。

また、エコリングには独自のメンテナンス技術を持つコンシェルジュが在籍しており、自社で着物の再現を行っています。
状態が悪くても買取可能なため、汚れや痛みがある着物の処分に困っている方は検討してみると良いでしょう。

買取業者名	エコリング
対応可能地域	日本全国
買取方法	出張買取、店頭買取、宅配買取
営業時間	午前11時～午後6時
電話番号	0120-611-511
申し込み方法	電話、WEB、LINE
ホームページ	https://www.eco-ring.com/categories/kimono

エコリングの口コミ

（出典：エコリング）

着物の買取相場

着物の買取相場は、着物の種類や素材、作家によって大きく変動します。
たとえば、人間国宝のような有名な作家の作品や、伝統的な技法で作られた着物は高値がつきやすいです。
しかし、買取相場を知らないまま査定に出してしまうと、本来の価値よりも安く売却してしまう危険があります。
市場での需要は季節や時期、流行によって変動しますが、一般的な買取相場を知っておくと売却タイミングが掴みやすいです。

ここでは、着物の買取相場について、着物の種類ごとに解説します。

訪問着

訪問着は、結婚式や子供のお祝い事、パーティーなど様々なシーンで着用できる準礼装の着物です。
縫い目をまたいで一つの絵のように柄がつながる「絵羽模様」が特徴で、若々しさや華やかさを演出しています。

訪問着の買取相場は、素材やブランド、作家物により買取価格が異なります。
未婚・既婚問わず幅広く着用でき、中古市場での需要も安定しているので、着なくなった訪問着は売却が望ましいでしょう。

振袖

振袖は、袖丈が長いのが特徴の着物で、未婚女性の第一礼装です。
成人式や大学の卒業式、結婚式で着用され、20歳前後の女性に合うような色や柄が用いられています。

襦袢や帯、付け襟などと合わせてコーディネートされているもの、有名作家の作品は高価買取が期待できます。
また、「成人式で着用しただけ」のような限りなく新品に近い状態の振袖も高く買取される可能性があります。

留袖

留袖は、礼装として着用される格の高い着物で、一定の需要があるため、買取市場で高く買取されやすい傾向にあります。
結婚式などのフォーマルな場で着用され、色留袖と黒留袖があり、既婚未婚問わず着用可能な色留袖は20代〜30代女性に、黒留袖は40代〜60代女性から人気です。

買取相場は、より希少性の高いものになると100,000円以上の値が付く可能性もあります。

ブランド着物・作家もの

ブランド着物とは老舗ブランドや有名ブランドの着物を、作家ものとは人間国宝や有名作家が手がけた着物を指します。

華やかな着物は、伝統工芸品としての価値が高く、その品質や作家・産地を証明する証紙や落款が付属しているものが多いため、査定の際は着物と一緒に準備しておきましょう。

ブランド着物や作家ものの買取相場は、ブランドや作家ごとに異なります。
作家の知名度や着物の状態、人気具合によっては100万円を超える場合もあります。

帯や和装小物

着物の買取を行っている業者では、帯や和装小物も併せて買取してくれるところがほとんどです。

ただし、一般的に帯や和装小物は、着物本体や主要な帯と比較して中古市場での需要は低い傾向にあります。
そのため、ブランド品や保存状態が良いものでも、単体での査定額は安価になることが多いです。

和装小物の買取価格を少しでも高くするには、着物や帯と一緒に買取に出すのが推奨されています。
和装小物をセットで出すことで、単体で売るよりも査定額が割増しになる可能性があるためです。
着物を売却する機会に、帯留め、下駄、羽織、かんざしなどの和装小物もまとめて査定してもらうと良いでしょう。

高価買取になりやすい着物の種類

着物の買取価格は着物の種類や素材、作家などさまざまな要素によって異なります。
たとえば、人間国宝のような有名な作家の作品や、伝統的な技法で作られた着物は高値がつきやすいです。

このような着物の特徴を理解すると、売却時の金額に現実的な期待が持てるようになり、業者の査定が適切か判断できるようになります。

ここでは、高価買取になりやすい着物の種類を紹介します。

人間国宝や有名作家の着物

人間国宝や有名作家が手掛けた着物は、着物買取市場において最も高値で取引される品目の一つです。
これらの着物が高く評価される理由は多岐にわたります。

まず、有名作家の作品は数が少ないため、その希少価値の高さが注目され、中古市場での需要が高くなりがちです。
また、名前やブランドによる価値も大きく、その知名度がそのまま高価買取につながります。

有名作家の作品は偽物が見つかることもありますが、証紙や落款による証明があれば本物であると証明できます。

有名ブランドの着物

日本の着物業界には、数百年の歴史がある老舗ブランドが存在し、これらの着物は伝統技術と格式の高さから買取市場でも高く評価されています。

代表的なものとして、千總（ちそう）、竺仙（ちくせん）、三勝（さんかつ）などが挙げられます。

いずれも創業から100年を超え、現在も多くの愛好家から支持されているブランドです。

友禅、紬、上布など高級着物

友禅、紬、上布などの高級着物は高価買取の対象となる可能性が高いです。
これは高級着物として分類されること、伝統工芸品としても価値があること、地域の伝統製法によって作られていることが要因です。

それぞれの着物には特徴があります。

友禅

友禅は着物の染色技法の中でも最も格式が高く、買取市場においても高価買取が期待できる代表的な着物です。

豊かな色彩を用いて花鳥、草木、山水などを染め上げる技法で、その美しさと芸術性から多くの人に愛され続けています。
また、製作方法には手描きで染め上げる手描友禅と型紙を使って染め上げる型友禅の2種類があり、一般的に手間がかかる手描友禅の方が、高値がつきやすい傾向にあります。

友禅は工芸品としての価値が高く、高額取引の対象となりやすいです。
市場での需要が高いため、安定した高額買取が期待できるでしょう。

紬

紬は、着物の中でも独特の魅力を持つ織物で、買取市場においても安定した人気と価値を誇る着物です。
絹でありながら絹特有の光沢がなく、渋く落ち着きのある上品な風合いが特徴で、その素朴で洗練された美しさが多くの着物愛好家に愛されています。

とくに、大島紬や結城紬は最高級品とされ、査定額が高額になりやすいです。
その他にも有名なご当地紬がたくさん存在し、これらの地域特有の技法で作られた紬は、伝統工芸品としての価値も高く評価されています。

上布

上布は、夏着物の最高峰とも称される高級麻織物です。

上布の最大の特徴は、肌触りがとても柔らかく、清涼感があることです。
麻素材でありながら絹のような滑らかな質感を持ち、暑い夏でも快適に着用できる機能性と美しさを兼ね備えています。
この独特の風合いは、長年培われた伝統技術によってのみ実現可能で、熟練の職人による手仕事の結晶といえます。

有名産地の上布や高級着物としての価値を持つ上布は、買取において非常に高い評価を受けやすいです。

着物買取業者を選ぶときのポイントを3つ紹介

着物買取で後悔しないためには、買取業者選びがすべてといっても過言ではありません。
市場には多くの買取業者が存在しますが、着物の専門知識を持つ業者は限られています。

もしも専門知識の乏しい業者に依頼してしまった場合、本来の価値よりも低い価格で買い取られてしまう可能性があり、場合によっては数万円〜数十万円の損失につながる可能性があります。

そのため、大切な着物を適正価格で売却するためには、信頼できる買取業者を見極めるのが重要です。

ここでは、着物買取業者を選ぶときの3つのポイントを紹介します。

①着物の知識と実績がある専門業者を選ぶ

着物は種類・作家・産地・技法などによって価値が大きく変わります。 これらを正確に判断できるのは、着物の専門知識を持つ査定士です。

総合型の買取店では着物の取り扱いが少なく、適正な価値を判断できないケースもあります。
一方、着物買取専門店は独自の販路を持ち、作家物や伝統工芸品などの高価買取にも強い傾向があります。

公式サイトで着物の買取実績が豊富かどうかを確認し、専門性の高い業者を選びましょう。

②出張・宅配など希望に合う買取方法を選ぶ

着物のおもな買取方法は、出張買取・宅配買取・店頭買取の3つです。

出張買取は、査定士が自宅に来てくれるため手間がかからず、着物が多い人に向いています。

対面を避けたい場合は、非対面で完結できる宅配買取が便利です。
全国から利用でき、地域による制限も少ない方法です。

急いで売りたい場合や、査定の様子を直接確認したい人は店頭買取が適しています。
自分の状況に合わせて、負担の少ない買取方法を選ぶことが大切です。

③手数料や送料などのコストを確認して選ぶ

着物の買取には、手数料や配送料などのコストがかかる場合があります。
査定料や出張料についてはほとんどの業者が無料で行っているため、あまり意識する必要はないでしょう。

注意したいのは、宅配買取時の配送料です。
宅配買取では「発送は着払いOKでも、キャンセル時の返送は自己負担」というケースがあるため、事前の確認が必須です。

また、梱包キットの有無や送料の扱いなど、追加費用が発生しないかどうかをチェックしておくと安心です。

【高く売る】着物を高値で買い取ってもらうためのコツ6選

着物買取は業者によって査定額に大きな差が生まれやすい市場です。
専門知識や販売ルート、在庫状況により、同じ着物でも数万円の価格差が生じることも珍しくありません。

十分な比較検討をせず最初に査定を依頼した業者に売却してしまうと、本来であればより高値で売れたはずの機会を逃してしまう可能性があります。

大切な着物を高値で買い取ってもらうためには、買取市場の特徴を理解し、戦略的にアプローチしていきましょう。

ここでは、着物を高値で買い取ってもらうためのコツを紹介します。

①相見積りをとる

着物買取で最も重要なのが、複数の業者から相見積もりを取ることです。
業者によって販路や査定基準、在庫が異なるため、同じ着物でも買取価格は大きく変動します。

例えば、A社では需要の低い柄でもB社では人気が高いため数万円の差が生まれるケースも少なくありません。
相見積もりを取れば、複数業者の査定額を比較して最も高く評価した業者への売却が可能になります。

さらに、他店の査定額を提示することで価格交渉の材料となり、より高値を引き出せる可能性もあります。

②クリーニングに出さない

着物を売却する前に「きれいにしてから査定に出した方が良いのでは」と考える方も多いですが、売却前に着物をクリーニングに出すのは逆効果になる場合があります。

着物は非常にデリケートな素材で作られており、一般的なクリーニング方法では生地を傷めてしまうリスクがあるからです。
とくに古い着物の場合、不適切な処理により縮みや色落ち、風合いの変化が生じ、かえって査定額を下げてしまう可能性があるので、注意しましょう。

そのため、汚れやシミがあっても、そのままの状態で査定に出す方が安全で確実です。

③証紙や落款と一緒に売る

着物を高値で売却するためには、証紙や落款などの付属品を必ず一緒に査定に出すようにしましょう。

証紙は着物の品質や産地、価値を証明する「身分証明書」の役割を果たします。
査定士が着物の価値を正しく判断するために欠かせない資料であり、特に有名作家の作品や伝統工芸品の場合はその重要性が高まります。

同様に、落款は作家が自身の作品であることを示すサインのため、誰の作品かを判別する重要な手がかりです。
これらがあることで、査定士は適切な市場価格を算定できるため、査定時には一緒に提出するようにしましょう。

④小物とセットで出す

着物の買取では、帯や草履、バッグなどの和装小物も一緒に査定に出すのがおすすめです。
小物単体では値段がつきにくい場合でも、着物とセットで買取に出すことで全体の査定額がアップする可能性があります。
これは、着物と小物をまとめて仕入れることで、買取業者が販売時により魅力的なセット商品として提供できるためです。

とくに、着物と柄や色合いが統一された帯や小物類は、コーディネートとしての価値が高く評価される傾向があります。
また、業者側も個別に査定する手間が省けるため、その分を買取価格に反映してくれる場合もあります。

⑤状態を良好に保つ

着物の買取価格は、その状態によって大きく左右されます。
シミや汚れ、シワがない美品ほど高価買取が期待できるため、日頃からの適切な保管が重要です。

着物を良好な状態で保つためには、湿気と直射日光を避けましょう。
たとう紙に包んで風通しの良い場所で保管し、虫食いを防ぐため、防虫剤を適切に使用することも大切です。

未使用の着物の場合はしつけ糸を取らずにそのまま保管しましょう。
しつけ糸が付いたままの状態は「新品・未使用」の証拠となり、査定時に高く評価される要因となります。
定期的に状態をチェックし、適切な保管を心がけることで、売却時により良い条件で買取してもらえるでしょう。

⑥需要が高まる時期や季節柄の需要に合わせて売る

着物の買取価格は、市場の需要によって変動するため、売却のタイミングを見極めると、より高い査定額に期待できます。

たとえば、入学式や卒業式などのイベントが近づく時期は、フォーマルな着物の需要が高まります。
そのため、袴や訪問着などの高価買取が期待できるでしょう。

季節柄についても同様で、お花見シーズンには春をイメージする柄（桜・梅など）、秋の紅葉シーズンには紅葉や桔梗柄の需要が高まります。

着物の種類を考慮しながら、適切なタイミングでの売却を心がけましょう。

着物買取でよくあるトラブルとは？【回避方法・注意点】

着物を業者に買い取ってもらう際、いくつかのトラブルが報告されています。
過去にあったトラブルの原因を知らずに買取を依頼すると、不適正な価格で買い取られたりする危険があります。

買取でトラブルに合わないために、着物買取を利用する際の注意点と回避方法を知っておきましょう。

ここでは、着物買取の注意点について解説します。

①安く査定される

着物買取で最も多いトラブルが「買いたたき」です。
着物の価値は、素材・作家・産地・技法など専門的要素で決まるため、知識のない業者では正しく判断できません。

着物専門ではない業者に買取を依頼した場合、着物の適正価格より安く買い取られる可能性があります。
逆に、買取業者が消費者の知識不足につけ込んで相場より安い価格を提示する手口も存在します。

対策として、着物買取専門業者か、着物に関する知識豊富な査定士がいる買取業者を選ぶと良いでしょう。
また、複数業者での合い見積もりを取り、事前に買取相場を調べておくと適正価格での売却が可能になります。

②売りたくない品の査定・売却を勧められる

着物の査定を依頼したにもかかわらず、貴金属や宝石、その他の家財道具など、売る予定のなかった品物を半ば強引に買い取ろうとしてくる悪質な業者もいます。

出張買取で「ついでに他の物も見せてください」「まとめて売った方がお得」と言葉巧みに誘導し、断りにくい状況を作ります。
売却する意思がないことを伝えても引き下がらない場合は、迷わず警察に通報しましょう。

このようなトラブルを避けるためには、「着物以外は買い取らない」「強引な押し買いはしない」と明記している業者を選ぶとよいでしょう。
不要な勧誘があった場合は、はっきりと断る意志を示すことも大切です。

③着物を雑に扱われる

着物の宅配買取では、査定後に返送を求めた際のトラブルも報告されています。
着物がしわだらけの状態で戻ってきたり、最悪の場合紛失されるなど、配送や梱包の過程で雑に扱われるというものです。
このようなトラブルを避けるためには、丁寧な梱包・配送を心がける信頼できる業者を選ぶのが重要です。
また、配送時のトラブルが心配な場合は、出張買取や店頭買取を選択した方が安心できるでしょう。

④事前査定と訪問査定での金額が違う

着物の出張買取では、LINEやメールでの事前査定と、実際の訪問査定で提示される金額に大きな差が生じることがあります。

たとえば、写真では確認しきれない隠れたシミや汚れ、生地の傷みなどが発覚した場合は、査定額が下がってしまいます。
また、査定士の知識や経験の差、着物買取市場の価格変動が影響する場合があります。

このような予期しない査定額の変動を避けるためには、複数の業者に相見積もりを取ると効果的です。

⑤査定に時間がかかりすぎる・連絡がない

宅配買取においては「商品を発送したが査定に時間がかかりすぎる」「業者から査定結果の連絡がない」というトラブルが報告されています。
連絡がない理由は、業者による処理遅延から、最悪の場合商品の紛失や持ち逃げという悪質なケースまでさまざまです。

多くの買取業者では、査定期間の目安を設定しているため、申し込み時にその期間を確認しておきましょう。
目安期間が過ぎても連絡がない場合は、速やかに買取会社に問い合わせるのがおすすめです。

着物の買取に関するよくある質問

最後に、着物の買取に関するよくある質問に回答します。

まとめ

本記事では、おすすめの着物買取業者10選、着物の買取相場、高価買取のコツを解説しました。

着物の買取では、着物買取業者ごとに在庫状況や販路が異なるため、着物の査定額にも違いが出てきます。
そのため、高価買取を希望するのであれば、複数の買取業者に査定依頼し、査定結果を比較するのが重要です。

また、買取業者によって、買取方法や出張可能エリア、買取可能な着物の種類に違いがあります。
今後着物の売却を考えている方は、自身のニーズに合った買取業者を選択するようにしましょう。

大切な着物を適正な価値で買い取ってもらえるよう、買取相場や業者の特徴を知り、買取トラブルに遭遇しないように注意してください。